ストレスとうつ病の解説書

うつ病の身体的な症状

今日では社会生活のストレスがうつ病を発症させることが知られています。精神面の症状では、意欲がない・頭が回らない・特に昼過ぎまでがすっきりしない、という気分障害に現れます。この状態を甘く見ると、自傷・自殺という悲劇的な結末を迎えることがあります。

 

身体面の症状では、不眠・頭痛・食欲の増減・胃腸の不調・耳や眼が悪くなる、という症状を呈します。身体的症状では、うつ病と不眠には相関関係が認められています。ただしうつ病の症状として不眠が現れたり、心配事などで眠れないうちにうつ病に移行してしまうということもあります。

 

抗うつ薬と睡眠薬はセットで処方されることが多いのですが、服用が長期に及ぶと薬の効き具合の判断が複雑になりすぎることがあります。そのため不眠に関しては治療を進めるのと平行して不眠の要因、例えば心配事やトラブルがあればそちらの解決を急ぐ必要もあります。

 

頭痛も症状としてよく現れます。キリキリとかズキズキとか、そういう痛みとは違い鈍く重い痛みが多いのです。一般的な痛みのメカニズムとは違っていることが多く、鎮痛薬は大抵役に立ちません。食欲に関しては、意欲そのものが低下するので食べられなくなり、深刻な栄養障害を来すことがあります。

 

もし健康な状態のときより体重が減っているようであれば、BMIで体重をチェックし、「痩せている」という判定になるならば、特にタンパク質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを効率よく摂取できる工夫をすべきです。ただし意欲は落ちているにもかかわらず、食欲だけは旺盛である、というケースもあります。

 

過食傾向になって腹痛を覚えるようになっても食欲が亢進してしまうのです。肥満になると生活習慣病のリスクもありますので、食欲を適切にコントロールする必要があります。更に胃腸の機能が低下し、消化機能の不具合の他に痛みを起こすことがあります。

 

この場合も頭痛同様に鎮痛薬は効きません。うつ病の諸症状が現れてくると、個別に治療をしても解決できないか症状を悪化させてしまうことがあるので、早急に診察を受ける必要があります。